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業務案内

分析評価事業

事業概要

当社では、放射光等を用いた分析評価、一般分析機器を用いた分析評価の受託業務を行っています。また、学術機関等とも連携し、学識・経験豊富な学術顧問団が充実しており、各種技術相談もお受けいたします。

分析評価フロー(ご依頼からの流れ)

学術顧問団の紹介(五十音順)

伊佐公男(福井大学名誉教授)

分析・測定分野

キーワード:イオン化メカニズム、MS/MS、TG-MS、プロトン親和力

化学反応研究では分子線法やMS/MS法を行い、K分子線の清浄W表面での表面電離のメカニズムを明らかにしました。福井大学に移り、本多光太郎博士が発明されたTGと、MSを連結したTG−MS法の広く使い勝手の良い方法を検討してきました。更にオランダFOM研究所に留学し、ソフトイオン化法のLDMSのイオン化のメカニズムを明らかにしました。福井大学に帰学して、1980年に提案されたFABイオン化法を持つFABMS/MSを国立大学初の設置を行い、構造解析、特にkinetic法によって、プロトン付加ダイマーイオンからプロトン親和力、アルカリイオン親和力を求めました。全ての装置を、一(いち)からつくる研究手法により、皆様のお役に立ちたいと思います。

伊藤忠直(元京都大学教授)

生物学分野

キーワード:生物物理、生体膜、細胞骨格

私は京都大学で生体膜および細胞骨格の動的構造を研究してきました。化学的方法では不可能な不対電子をラベルしたリン脂質分子を生化学的に合成する方法を開発し、その電子スピン共鳴スペクトルから膜上の各種リン脂質分子の動態を明らかにしてきました。また、アクチン系細胞骨格の浸透圧や機械的刺激に対する応答機構を、新規に開発した浸透圧計や原子間力顕微鏡を用いて研究し、新たな知見を得ています。生体膜研究の今日的課題は膜たんぱく質の構造解析で、それにはクライオ電子顕微鏡と共にX線放射光ビームが必須のアイテムです。私はこれまでの研究で得た知識や技法を、それらの研究を行う皆様のお役に立てたいと思います。

川崎亮(東北大学名誉教授)

材料工学分野

キーワード:粉体加工、ナノ複合材料、傾斜機能材料、破壊力学

傾斜機能材料、金属やセラミックスの単分散球形微粒子の作製、その一粒を用いたマイクロ粘性流動加工法、それらの3次元規則的粒子配列法の基礎研究を行うとともに、カーボンナノチューブやグラフェンの新しい機能性ナノ複合材料の創成とその優れた機械的・物理的特性に関する研究を行ってきました。これらの機能発現には粉末粒子表面や材料組織界面の制御が鍵であり、それは永遠の課題でもあります。その解明には高輝度高性能放射光の積極的な利用による分析・解析が極めて重要であり、大変期待されていると思っています。

駒井三千夫(東北大学名誉教授)

農学分野

キーワード:ビタミン・亜鉛の栄養生理学、味覚生理学、食品の放射光解析

東北大学の栄養化学研究室で無菌動物室(マウス・ラット)をこの領域で最初に立ち上げ、腸内細菌叢が関係した消化管の生理学のテーマで農学博士を取得した。同研究室で教員となり、ビタミンKやビオチンなどのビタミンの代謝生理学研究に携わり、腸内微生物によらないビタミンKの生体内変換などの新しい学説を初めて提唱して証明することができた。2年間の渡米で味覚神経生理学を習得して、飲料の炭酸ガスの受容メカニズムを解明した。現在は、東北メディカル・メガバンク機構でのヒト苦味受容体の遺伝子多型解析によって、個人毎に異なる生活習慣病の発症率との関連性の研究を続けております。併せて、2018年にベンチャー企業を立ち上げて、食品の放射光解析の研究にも従事しております。

後藤孝(東北大学名誉教授)

材料工学分野

キーワード:コーティング、CVD(化学蒸着)、PVD(物理蒸着)

私は東北大学で材料科学の研究を行ってきました。材料にコーティングをすることにより省資源、省エネルギーで高性能化・高機能化・長寿命化することができます。これまでCVD(化学蒸着)、PVD(物理蒸着)などを用いて、多くのコーティングを研究してきました。PVDでは薄膜をコーティングしますが、CVDでは厚膜のーティングや大型部材、粉体、繊維にもコーティングして、性能を向上することができます。これまでの長い経験を元に、コーティング装置の製作や、最適なコーティングをどのようにすればいいかなど、皆様のお役に立てると思います。

澤田安樹(京都大学名誉教授)

固体物理学分野

キーワード:低温物理、2次元電子系、固体ヘリウム3

私は名古屋大学、東北大学、京都大学で低温物理学の研究を行ってきました。液体ヘリウム温度4.2Kよりもはるかに低い温度を生み出すために、希釈冷凍機や核断熱消磁冷却装置を作り、超伝導体の熱的性質、固体ヘリウム3の核磁性、半導体界面にできる2次元電子系などで研究成果を挙げてきました。低温技術は超高真空を得るためや磁場を作るためにビームラインにも多数利用されていますが、放射光を利用する研究においても必須な実験技術であり、これまでの長い研究経験や装置の製作経験を生かして必ずや皆様のお役に立てると思っております。

篠塚勉(東北大学研究教授)

放射線物理学分野

キーワード:未知原子核元素の探索、サイクロトロン、質量分離装置の開発、原子核物理学、加速器物理学

東北大学サイクロトロンセンター加速器研究部でサイクロトロンの開発を行い、未知原子核の生成、探索を行ってきました。アルファ、ガンマ、ベータ線の測定を通した原子核構造の研究がメインです。同時に、 サイクロトロンで生成される放射性同位元素等の医学、産業利用に協力してきました。新しい光源であるナノテラス放射光源とサイクロトロンで得られる陽子、 重イオン、 中性子などの粒子線源との有効な協力で、 新しい研究領域が広がること期待し、 お役に立ちたいと思っています。

高部圭司(京都大学名誉教授)

農学分野

キーワード:走査型電子顕微鏡、エネルギー分散型X線分析、透過型電子顕微鏡

京都大学で農学博士を取得後、北海道大学農学部に4年間勤務。その後、京都大学農学部に勤務。京都大学在職中の1998年にスウェーデンの木材微細構造研究センターに招聘されました。この間、一貫して電子顕微鏡を用いて木材細胞壁の形成過程に関する研究を進めました。初期にはオートラジオグラフィー、その後には免疫電子顕微鏡法により細胞壁成分の生合成に関与する酵素の細胞内分布やヘミセルロースの細胞壁内分布を調べています。また木質資源のバイオマス利用のための基礎的研究として、セルラーゼやヘミセルラーゼによる細胞壁分解過程を調べています。

矢持秀起(京都大学名誉教授)

有機材料分野

キーワード:分子性結晶、低次元導電体、 電子相転移、錯体作製

前任地で有機超伝導体の研究に参画し、その後、京都大学に籍を得ました。この間、主に導電性・超伝導性の発現を目指して新規な分子性結晶(電荷移動錯体・ラジカルイオン塩)の開拓に従事してきました。専門は物質開拓を主とする化学合成ですが、その中で超高速・高効率な光誘起相転移を起こす導電体が得られ、放射光施設を用いた時間分解分光実験や時間分解電子線回折を専門とする研究者との共同研究を展開してきました。分子とそれらが構築する結晶性物質を作製し、それらの本質を見極めようとしてきたこれまでの経験を、皆様のご研究のご支援に役立てたいと考えております。

施設支援事業

事業概要

当社では、学術研究機関を中心とした研究施設・設備の運転支援及び保守管理サービスを行っています。

主要実績

案件名(施設名) 顧客名 年月
大型試験設備等の保守点検および運転支援業務
(JAXA角田宇宙センター)
航空宇宙技術振興財団 2020年4月~現在
NanoTerasu加速器運転監視業務(NanoTerasu) 株式会社NAT 2024年2月~現在

保有資格

保守点検・維持管理業務

JAXA角田宇宙センターの大型試験設備

プロジェクト運営事業

事業概要

当社では、放射光を用いた分析評価、一般分析機器を用いた分析評価に関するコンサルティング、各種セミナー開催を行っています。

主要実績

コンサルティング

案件名(分析施設) 顧客名 年月
DLC膜の放射光分析(KEK-PF) (株)ウエキコーポレーション殿
(仙台トライアルユース事業)
2021年1月

各種セミナー

イベント名、講演テーマ(講演者) 開催年
地方自治体での講演会(放射光分析)
●角田市役所誘致企業等情報交換会 (題目: 放射光の基礎と活用事例)
2022年
個別企業訪問セミナー(放射光分析) 数社 2021年~現在
みやぎものづくりとまなびのラボのX線解析勉強会
●題目:放射光測定の基礎と応用
2021年
非破壊検査協会東北支部学術講演会
●特別講演 題目:放射光を活用した非破壊測定の基礎と応用
2021年
サイエンス・放射光セミナー
●電気伝導と光応答の不思議な世界の話(矢持秀起 先生(京都大学名誉教授))
●電子と放射光で知る極微の世界(西嶋雅彦 先生(大阪大学特任准教授))
2021年
サイエンス・放射光セミナー
●2次元電子の示す量子ホール効果(澤田安樹 先生(京都大学名誉教授))
●放射光を用いた光電子分光の基礎と応用(松田巌 先生(東京大学教授))
2020年

放射光等を用いた分析の講習会や講演会のご相談もお受けいたします。
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